花の文様・文化

花の図像学:ユリ 百合  lily


ユリ 百合 

学名: Lilium  英名:lily
白ユリ

属名のLiliumは、ケルト語で「白い」= li、「花」= liumの意味とされる。
花を旅する:七月の百合
(植物としての百合、日本における百合)

百合の文様

海野弘

百合の文様は、エジプトやメソポタミアの古代文明にすでに表れている、
またヨーロッパにおいて、バラと並んで最も使われる花文である。

百合とバラは対照的な意味を持っている。
バラは情熱的、感覚的な愛を示すのに対し、

百合は清純で、精神的な愛を示している。




フルール・ド・リスの起源

海野弘 装飾の博物誌 フジアート出版

文様の花は現実の植物学的分類必ずしも従っていない。
リリイ(百合)とアイリス(アヤメ、ショウブ)な同じ形の文様になる

百合の文様はフルール・ド・リスとフランス語で呼ばれることが多いのは、
フランスでよく使われたからであろうか。

水平の台の上に三弁の花びら
中央の花びらはまっすぐ立ち上がり、
左右の花びらは対照的に外側に開く

百合から文様へではなく、文様が百合に見立てられた。
形は噴水のようでもあり、
花弁の間から芽が誕生しているようでもある。
純粋性、誕生⇒百合の象徴的意味にもなっていく


百合の文様がヨーロッパに入ってきたのは中世

伝説によれば、フランク王クローヴィスが496年に
300人の家臣を伴って改宗したとき、
聖母マリアが百合を与えたという。
(百合が聖母である処女マリアの象徴とされるようになった
中世に作られた伝説。)


フランス王たちはかなリ古くから百合の文様を使っているが
紋章としての意味を持つようになったのは、
ルイ七世(在位1137〜1180)の時

フルール・ド・リスが本格的にフランス王家の紋章として
盾に描かれるのはルイ八世の1223〜6年ごろ


中世
バラ(慈愛)もユリ(清純)もスミレ(控えめさと誠実の象徴)も聖母マリアの花とされる

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オルセー美術館の百合のシャンデリア
(くまたろうin France)






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